- 新潟 松之山 むこ投げすみ塗り
- 十日町市松之山温泉では、胴上げされた婿を雪の中へと放り投げる奇習があります。一説には略奪婚の名残であり、村娘を他の村のものに取られた腹いせから始まったと言います。また、その後には薬師堂で塞の神を燃やした灰を、おめでとう、と言いながら皆でお互いの顔へ塗り無病息災を祈る、すみ塗りを行います。黒くなった顔を見つめ合い笑顔が広がります。
- 長野 渋温泉
- 1300年の歴史の渋温泉では「厄除巡浴外湯めぐり」と言い、まず宿で手形と祈願手ぬぐいを手に入れ、九つの温泉を巡ります。全て回って温泉街を見下ろす渋公薬師へ参れば、苦(九)を流し、ご利益を受けると言われています。
- 福島 会津 雪の鶴ヶ城
- 鶴ヶ城の赤瓦と白雪のコントラストは冬ならではの表情です。城の周辺、本丸の松に施された「枝つり」も、冬の風物詩として知られています。
- 神奈川 箱根 芦ノ湖
- 芦ノ湖は神奈川県内最大の湖です。毎年正月に開催される箱根駅伝の往路ゴール、復路スタート地点としてもよく知られています。芦ノ湖には双胴船と呼ばれる展望甲板を持つ遊覧船が運航しており、湖の上から豊かな自然を満喫することができます。また、湖上に浮きたつ箱根神社の平和の鳥居を眺めることもできます。
- 徳島 わんわん凧
- 江戸時代、阿波名物鳴門大凧には地域ごとにたくさんの種類があり、その中で撫養町のわんわん凧は横綱と言われました。かわいらしい名前は、蓮花寺本堂再建のお祝いに、棟梁の又右衛門は大凧をあげ、丹塗りの椀(わん)に鏡餅を盛って人々に振る舞ったことが由来と言われています。今では元旦を祝う行事として親しまれています。
- 兵庫 灘黒岩水仙郷
- 灘黒岩水仙郷は、諭鶴羽山の南側斜面に500万本の野生のスイセンが群生する、日本三大群生地のひとつです。水仙の大群は、1月中旬~2月初旬にかけて見頃を迎え、海の青と花の白のコントラストが、冬に華を添えます。そして、ほのかに香る水仙の香りが、来る春をより一層待ち遠しいものにします。
- 北海道 さっぽろ雪まつり
- 毎年2月の寒いさっぽろの街に、大きな雪像が約195基並びます。雪の量にして5tトラック6000台分。開催も70回を超え、年々その規模は大きくなっています。そんな雪まつりも最初は地元の中・高校生が6つの石像を大通り公園に設置したことが始まりでした。現在では世界的なイベントとなり、来場者数は250万人。さて何から見ましょうか。
- 北海道 さっぽろ羊ヶ丘展望台
- 一面銀世界のさっぽろ羊ヶ丘展望台。このパノラマビューの丘で「青年よ大志を抱け」と右手をあげているのは北海道開拓の父と呼ばれる、かのクラーク博士。札幌農学校(現北海道大学)の初代教頭として招かれた彼は、教え子との別れの時、この言葉を馬の上から叫んだと言われています。
ちなみに右手の指は一本で指していないので、記念撮影の際は気を付けてくださいね。
- 京都 八坂神社 かるた始め式
- 八坂神社の祭神、素戔嗚尊(スサノオノミコト)は、和歌の祖神とされていて、これにちなみ奉納されるかるた始め式。神前へのかるた奉納の後、平安時代の衣装をまとい、かるた姫に扮した女性や童子姿の子どもたちがかるたを取り合う様子は、京都の年始を代表する伝統行事です。
- 京都 下鴨神社 蹴鞠初め
- 下鴨神社の正式名称は賀茂実御祖神社(かもみおやじんじゃ)と言い、その歴史は紀元前90年にまで遡り、京都で最も古い神社として広く知られています。蹴鞠は貴族たちのスポーツとして平安時代に普及し、現在では古典伝統芸能として尊ばれ、毎年1月4日に奉納されています。
- 京都 北野天満宮 天満書
- 優れた書家としても知られる菅原道真を御祭神とする北野天満宮では、書道の上達を願って神前で書初めをする「天満書」が毎年1月2日から4日まで行われます。3日間で約2000点もの作品が奉納され、家庭書初めも含めた4000点を超える作品は、1月下旬より廻廊及び絵馬所に展示されます。
- 京都 満足稲荷神社 門付
- 出世開運の神である稲荷神を信仰していた豊臣秀吉は出世を祈願し、かなったことからご利益に満足したことで「満足稲荷」と命名された神社。
門付は古くから親しまれた庶民の家々を回り披露する芸能で、新年を祝い元旦に奉納されています。