遺産
- 長野 国宝 松本城
- 国宝松本城は数少ない江戸時代から現存するお城で、五重六階の天守の城では日本最古と言われ、国宝に指定された五城のうちのひとつです。
その堂々とした姿と、お濠に住んでいる白鳥、晴れた日には北アルプスの山々を見渡す、気品にあふれたお城です。
- 富山 瑞龍寺
- 瑞龍寺は曹洞宗の寺院で、仏殿、法堂、山門が近世禅宗様建築として国宝に指定されています。その他にも禅堂や回廊などが重要文化財とされています。加賀藩を治めた前田利長の菩提寺として建造されたもので、左右対称の伽藍が美しく目を引きます。また、トイレの神様と呼ばれる烏枢沙摩明王が祀られていることでも有名です。
- 群馬 碓氷第三橋梁 めがね橋
- めがね橋は、正式名称「碓氷第三橋梁」という鉄道橋です。碓氷川に架かるレンガ造りの4連アーチ橋で、イギリス人技師のパウナルと古川晴一によって造られました。長さ91m、高さは31mに及び、レンガ造りの橋では国内最大級のものとして、重要文化財にも指定されています。現在は鉄道廃止により、橋の上を歩くこともできます。
- 岩手 三陸 北限の海女
- 北限の海女は、小袖海岸で活躍する海女のことを指す言葉です。距離180㎞にも及ぶ陸中海岸は世界三大漁場のひとつとして数えられていて、海女たちは豊かな海で育ったウニやアワビなどを巧みな技術で採り入れます。三陸の海は冷たく、素早い潜水技術が必要です。ベテランの海女はひとかきで2mあまりも進むと言われています。
- 福井 越前大野城
- 越前大野城は、「天空の城、大野城」とも呼ばれていて、続日本100名城に選定されています。標高249mの亀山にそびえる城は、織田信長につかえた金森長近によって築城されました。季節によっては雲海が出現し、大野の町が雲下に沈み、山頂の城だけが浮き上がって空の上に建っているような幻想的な風景を見ることができます。
- 福井 丸岡城
- 丸岡城は安土桃山時代に建造された城で、現在は天守閣だけが残っており、重要文化財に指定されています。城の周囲には400本の桜が植えられており、4月には城下で丸岡城下桜まつりが開催され、桜の花に埋もれる美しい天守閣を見ることができます。天守石垣そばには一筆啓上の日本一短い手紙の碑があります。
- 福井 一乗谷朝倉氏遺跡
- 一乗谷朝倉氏遺跡は戦国大名朝倉氏の領地遺跡です。山城であった一乗谷城と、その城下町の遺跡からなっています。武家屋敷や職人屋敷、道路に至るまでの町並みがほぼ完全な形で発掘されており、遺跡全体が国の特別史跡となっています。史跡内にある4つの日本庭園は一乗谷朝倉氏庭園の名で国の特別名勝にも指定されています。
- 奈良 金峯山寺
- 白鳳年間に役行者が創建したと伝わる修験道の聖地。ご本尊は蔵王権現で、秘仏の蔵王権現立像三体は、2012年より10年間、春と秋の特別開帳時に拝見できます。立ち並ぶ3体の仏像は、見るものの煩悩を焼き払うが如く気炎を上げ、仏の慈悲を表すその青き肌は、400年という時の経過を感じさせない鮮やかさです。
- 奈良 吉水神社
- 天武天皇の白鳳年間創建と伝わる古社。源義経、豊臣秀吉と縁の深い神社で、それぞれにまつわる多くの宝物が展示されています。特に桜の季節は圧巻の一言で、ここから見る桜は『一目千本』、一目で千本の桜が見渡せると言われています。境内では「男みくじ」「女みくじ」という縁結びにちなんだおみくじを引くことができます。
- 長崎 出島
- 出島は江戸時代に造られた人工の島です。
当時は海に迫り出す扇型をしており、ポルトガルやオランダとの貿易拠点となったり、キリスト教会が建てられたりしました。明治時代以降、湾岸整備により陸続きとなりましたが、現在では当時の面影を取り戻そうと出島の復元作業が進んでいます。和洋混合の港町として人気のスポットです。
- 和歌山 世界遺産 補陀洛山寺
- 補陀落山寺は天台宗の寺院です。補陀落というのは、サンスクリット語で観音浄土を示しています。境内はユネスコ世界遺産の一部として登録されています。補陀落山寺は、補陀落渡海と呼ばれる修行の出発点の寺で、平安期から江戸期には、全長わずか6mほどの渡海船に乗り、観音浄土を目指す帰らぬ旅に出ていたと言われています。
- 北海道 タウシュウベツ川橋梁
- タウシュベツ川橋梁は糠平湖にかかる旧国鉄士幌線のコンクリート造りの橋です。アーチ型の橋はまるで古代ローマの水道橋のような佇まいで、全長は130mにも及びます。湖の水かさが増える6月頃には水の底に沈み始め、夏場は完全に水底の橋となります。冬になると凍結した湖面に再び姿を現すことから幻の橋とも呼ばれています。