遺産
- 長野 中山道 妻籠宿
- 妻籠宿は、日本で初めて重要伝統的建造物群に指定された保存地区です。江戸と京を結ぶ中山道と、飯田街道の岐路に位置し、交通の要衝として賑わいました。今でも趣のある宿場町の面影を偲ばせていて、建物のみならず、常夜燈や水場なども当時のまま残されています。8月には伝統芸能を披露する妻籠宿火まつりも開催されます。
- 青森 恐山
- 恐山は下北半島にある活火山で、高野山、比叡山とあわせて日本三大霊山と呼ばれています。また、恐山を中心とした地域は国定公園にも指定されていて、美しい宇曽利湖や極楽浜を見ることもできます。。恐山は、死者の御霊を呼び寄せる「口寄せ」を行うイタコがいることで有名なだけでなく、硫黄温泉としても人気があります。
- 大阪 四天王寺
- 四天王寺は日本仏法最初の寺です。593年、聖徳太子に建てられ、1400年以上の歴史を刻んでいます。既存の宗派にこだわらない全仏教的な立場から「和宗」の総本山ともされています。境内では日本最古の建築様式である四天王寺式枷藍配置を見ることも出来ます。他にも宝物館や極楽浄土の庭などがあり、歴史の痕跡を楽しめます。
- 三重 花窟神社
- 花窟神社は伊弉冉尊と、その子である火の神、軻遇突智尊を祀っている場所で、日本最古の神社として世界遺産に登録されています。また、熊野三山信仰よりも前からある聖地としても有名です。年に2回例大祭が行われ、日本一長い大綱を御神体から御神木へと渡します。これは御綱掛け神事と呼ばれ、無形文化指定がされています。
- 富山 高岡大仏
- 高岡大仏は、大佛寺にある全長15m以上の青銅製の阿弥陀如来坐像です。大仏が座る台座部分の内側には回廊があり、地獄絵などが展示されています。高岡市指定有形文化財にも登録されており、1900年に焼失した木造大仏の頭部も保管されています。奈良大仏、鎌倉大仏と並ぶ日本三大仏であり、端整な顔立ちの大仏として有名です。
- 鳥取 仁風閣
- 仁風閣は、中国地方屈指の明治洋風建築として有名な西洋館で、国の重要文化財に指定されています。木造2階建ての白亜塗りで、フレンチルネッサンス様式を採用しています。2階にあるガラス張りのバルコニーからは池泉回遊式日本庭園である「宝隆院庭園」を一望することができます。大正天皇の御宿所としても利用されました。
- 鳥取 白兎神社
- 白兎神社は宮白兎大明神とも呼ばれ、白兎神という神様を主神としています。「因幡の白兎」という名で有名な神話の舞台であり、その説話の内容から皮膚病治癒のご利益があるとされています。また、特定の人物との縁結びの神としても有名で、日本初のラブストーリー発祥の地「白兎」として「恋人の聖地」にも認定されています。
- 和歌山 那智の田楽
- 那智の田楽とは、熊野那智大社例大祭や那智の火祭で奉納される民俗芸能です。国の重要無形民俗文化財であり、ユネスコの無形文化遺産でもあります。那智の田楽は合計12名で行われるもので、演目は22曲、合計40分に及びます。600年以上の歴史を持つ芸能であり、地元の人々を中心とした那智田楽保存会によって伝承されています。
- 兵庫 出石
- 出石は、かつて出石城の城下町として栄えた場所です。町並が碁盤の目のように整備されていることから、但馬の小京都とも呼ばれます。また、豊岡市出石伝統的建造物群として国の保存地区にも選定されています。主な歴史建造物としては、出石城跡をはじめ、日本最古の時計塔「辰鼓楼」や、国の史跡「有子山城」などがあります。
- 兵庫 有馬温泉
- 二人の神が湯で傷を癒すカラスを見て温泉を発見した、と神話で語られる日本最古の湯は、後に僧の行基によって湯の街として整備され、大変な賑わいを見せます。かの豊臣秀吉も有馬を何度も訪れたと言われ、太閤の名が今も各所に残っています。日本三古湯に数えられ、枕草子の中では三名泉として、江戸時代の温泉番付でも最高位をとるなど、古くから愛された温泉です。
- 兵庫 城崎温泉
- 城崎温泉は、有馬温泉、湯村温泉と共に兵庫を代表する温泉で、平安時代以前からの歴史を持ちます。温泉街にある7つの外湯巡りが基本で、江戸時代から「海内第一泉」と呼ばれている一の湯に始まり、コウノトリが傷を癒したという伝説の残る鴻の湯に終わります。また、城崎は多くの文豪たちに好まれた温泉とも言われています。
- 奈良 金魚の町 大和郡山
- 大和郡山は全国有数の金魚の生産地です。その歴史は江戸時代まで遡り、大名柳澤吉里が甲斐の国からの国替えの際に金魚を持ち込んだのがはじまりとされています。当時、金魚は高級魚として珍重されていました。現在でも年間約6000万匹もの金魚が養殖されています。毎年4月には満開の桜のもとで金魚の品評会も行われています。