歳時記・行事・夏
- 東京 皇居千鳥ヶ淵 灯ろう流し
- 皇居千鳥ヶ淵 灯ろう流しは、皇居のお濠で毎年夏に開催されます。初めて開催されたのは昭和33年、戦後の人々の心を癒す目的ではじまりました。
2,000個以上もの灯ろうがお濠に浮かんでゆっくりと流れていく幻想的な光景を眺めることができます。
- 福島 相馬野馬追
- 相馬野馬追は、1000年以上の歴史ある祭礼で、相馬中村神社、相馬太田神社、相馬小高神社の三社が軍を編成し行います。初日の出陣式にはじまり、野馬懸や甲冑競馬、神旗争奪戦が行われ、迫力満点の馬術を見ることができます。街中を騎馬武者が行進するお行列などの神事も行われ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
- 新潟 長岡花火
- 長岡花火は毎年8月1日から3日に開催される長岡まつりの一環として行われるものです。花火は2日目と3日目に打ち上げられ、日本三大花火大会のひとつとされています。大型の打ち上げ花火を惜しみなく使用し、直径650mの大輪花火や全長2㎞に及ぶ連続打ち上げなども行われます。美しい音楽に合わせた花火も見所とされています。
- 京都 貴船神社七夕笹飾り
- 貴船神社は、京都の山間部に位置し、京の奥座敷とも呼ばれる場所です。鴨川の源流である貴船川や緑豊かな自然により、夏場でも清涼感に溢れる場所です。貴船神社では毎年7月に夜間特別参拝を実施しています。七夕飾りをライトアップして美しい夏夜を楽しむイベントです。境内を淡く彩る笹と短冊が参拝客を迎えてくれます。
- 茨城 霞ヶ浦 帆引き船
- 霞ヶ浦の帆引き船は、明治から昭和にかけ風力を利用し網を引っ張る帆引き漁法として活躍した船です。現在は観光用の帆引き船が運航されており、霞ヶ浦の湖面を渡る風をうけ白い帆が大空に広がる様子を見学船から眺めることが出来ます。平成30年に霞ヶ浦の帆引き網漁の技術が、国選択無形民俗文化財に選定されました。
- 京都 五山送り火
- 五山送り火は、毎年8月16日に京都の大文字山などで行われるかがり火です。葵祭、祇園祭、時代祭と共に京都四大行事の一つとされていて、五山すべてが京都市登録無形民俗文化財です。お精霊さんと呼ばれる霊をあの世へ送り届ける伝統行事で、東山に大の字が浮かび、他の4つの山にも妙、法、船形、鳥居の形の炎が浮かびます。
- 福岡 博多祇園山笠
- 博多祇園山笠は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている700年以上の伝統ある祭りです。祭りの最終日に行われる「追い山」では重さ1トンにも及ぶ舁き山笠が夜明けの博多の町を疾走します。舁き手たちの「オイサ!」の掛け声を聞きつけ、沿道では勢水が打ちまかれます。びしょ濡れになりながら駆け抜ける山笠の姿は圧巻です。
- 宮城 東北五大祭り 仙台七夕まつり
- 仙台七夕は、伊達政宗公の時代から続く伝統行事として受け継がれています。旧暦の7月7日、現在の8月に行われます。星祭りの優雅さと飾りの豪華絢爛さを併せ持つお祭りとして、期間中は街中が色鮮やかな七夕飾りで埋め尽くされ、毎年200万人を超える観光客が集まります。
- 埼玉 川越氷川神社 縁むすび風鈴
- 川越氷川神社には、境内に色鮮やかな江戸風鈴が2000個以上掛けられていて、美しく夏の訪れを感じさせます。手作りのガラス風鈴は一つ一つ色合いや形が違っていて、音色も様々です。日本には「風の便り」という言葉があるように、風が願いを運ぶと信じられていました。縁むすび風鈴は、大切な人へと縁を運ぶと言われています。
- 大阪 天神祭
- 天神祭は1000年以上続く日本の三大祭りのひとつです。学問の神様である菅原道真の命日付近に行われるもので、道真公にちなんだ梅鉢形に開く花火などが打ち上げられます。奉納花火の打ち上げ数は約5000発。天神祭では3000人もの行列によってなる陸渡御と、100隻もの船が水上を渡る船渡御が行われ、祭りの見所となっています。
- 宮城 塩竈みなと祭
- 塩竈みなと祭は、「管絃祭」「貴船まつり」と合わせて、日本三大船祭りとされているものです。毎年、海の日に開催され、神輿が市内を練り歩いた後、塩竈港から御座船に乗り入れて海上を回ります。海上では100隻を超える漁船が大漁旗をあげて追随し、太鼓や笛で盛り上げます。パレードや花火などもあり、見所満載の祭りです。
- 富山 越中八尾 おわら風の盆
- おわら風の盆は、毎年9月1日から3日にかけて行われる祭事です。越中おわら節の音に乗って、踊り手たちが町中を舞い歩きます。優雅な女踊り、勇壮な男踊りなど踊りの種類は様々です。哀愁溢れる胡弓の音色が盆の雰囲気を掻き立てます。とやまの文化財百選にも選ばれている祭りで、起源は江戸時代まで遡ると伝えられています。