歳時記・行事・秋
- 七五三
- 七五三は古くより行われていた数え年3歳で行われた髪置(かみおき)、5歳の袴着(はかまぎ)、7歳の帯解き(おびとき)の子どもの成長を祝う儀式に由来します。
現在では男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の時に羽織袴や着物を着て、子どもの成長を願って神社にお詣りするなど、家族でお祝いする風習が受け継がれています。
- 中秋の名月
- 十五夜(中秋の名月)は四季の中でも特に月がきれいに見える日。日本では古くから月を愛でる風習がありました。お供えのススキは稲穂に似ているから収穫を祈るものとして。また魔除けとして。丸い月見団子は十五夜にちなんで十五個山のように積みます。
- 岐阜 高山祭
- 高山祭は、岐阜県で毎年4月に開催される「春の山王祭」と10月開催の「秋の八幡祭」の総称で、日本三大曳山祭、日本三大美祭のひとつとされています。見所は動く陽明門とも呼ばれる祭屋台で、春には12台、秋には11台が絢爛豪華な姿を見せます。夜になると屋台には提灯が灯り、伝統装束を纏った行列は総勢数百名にもなります。
- 愛知 豊橋手筒花火
- 手筒花火とは、約1mほどの竹筒に火薬を詰め、それを人が直接抱えた状態で火を吹き上げる花火のことを指します。愛知県の吉田神社が発祥の地とされていて、毎年「豊橋祇園祭」や「豊川手筒まつり」と呼ばれる夏祭りなどで多種多様な手筒花火が披露されています。降り注ぐ火の粉を物ともせず、花火を打ち上げる勇姿は圧巻です。
- 奈良 采女祭
- 采女祭は、春日大社の末社である采女神社の例祭で、毎年中秋の名月に行われます。約600年の歴史を持つ行事で、その昔、帝の寵愛を受けていた采女が、帝からの愛が薄れたことを悲観して猿沢池に入水したことから、その霊を供養する祭が行われるようになりました。祭では、秋の七草を装飾した花扇が猿沢池までを練り歩きます。
- 埼玉 巾着田曼珠沙華まつり
- 埼玉県日高市の巾着田では、毎年9月中旬から下旬にかけて約500万本の曼珠沙華が見頃を迎えます。直径約500m、面積は22haに及ぶ巾着田が曼珠沙華の開花により赤い絨毯を敷き詰めたように深紅に染まります。巾着田曼珠沙華まつりは例年9月中旬に行われ、花々を観賞しながら特産品販売、特別イベントなどを楽しむことができます。
- 愛媛 西条まつり
- 西条まつりは江戸時代から続く西条市の伝統的な秋祭り。細工を凝らした約150台のだんじり、神輿、太鼓台が奉納され、その数は日本一とも言われています。クライマックスは伊曽乃神社の宮入り。水しぶきを上げながら神輿をだんじりが取り囲み、川の中で練り合う光景は幻想的です。
- 愛媛 新居浜太鼓祭り
- その起源は、古く平安時代あるいは鎌倉時代まで遡るともいわれ、金糸銀糸に彩られた豪華絢爛な太鼓台と呼ばれる山車が150人余りの男衆で差し上げられた姿は勇壮華麗。太鼓祭り最大の見どころ「かきくらべ」は、複数の太鼓台が一箇所に集まり、太鼓に乗った指揮者の絶妙な指示で、太鼓台を肩にかつぎ上げるま力比べ、技比べです。
- 東京 府中 大國魂神社 秋季祭くり祭り
- 大國魂神社の秋季祭である「くり祭」はその名の通り「栗」の祭です。その例祭に合わせ奉納されるのが府中の郷土芸能「府中囃子」。囃子の曲にはそれぞれ踊りがあり、子供たちがオカメやヒョットコの道化、天狐や獅子に扮し競演します。