- 京都 南座
- 江戸時代、京の流行り物となったかぶき踊りに端を発し、街には次第に芝居小屋が並び始めます。その頃より現在まで400年を超え南座はこの地で歌舞伎を始めとする多彩なエンターテインメントの上演を続けてきました。登録有形文化財である劇場は耐震工事を終え2018年秋に新開場。歌舞伎や演劇、レビューやコンサート、ナイトイベントなど江戸から続く劇場の進化は続きます。
- 京都 東寺の桜
- 弘法大師空海によってもたらされた真言密教始まりの地は創建からおよそ1200年。1994年に世界遺産に登録されました。時の権力者によって何度も復興を遂げた五重塔が有名ですが、空海の住房でもあった国宝の御影堂では、今でも毎朝6時から、一の膳、二の膳、お茶をお供えする生身供が行われています。
- 京都 大原三千院 初午大根焚き
- 大根焚きは、京都の冬の風物詩の一つです。大鍋で煮込まれるのは三千院がある京都大原で有機栽培された純白の大根。女性が農作業をするときの衣装を身にまとった大原女と呼ばれる人々によって味の染みた大根が振舞われます。加持祈祷された大根は一年がよい年になるようにと「幸せの大根」として振る舞われ、お参りに来た人々を温めます。
- 京都 世界遺産 二条城
- 江戸時代の始まりと共に京での将軍の居館として建築された二条城。終末期には二の丸御殿にて大政奉還が話し合われ明治の初め頃まで政治の中心となります。また、その大広間に面して造られた庭園は大名式庭園の先駆けとされ、縦長の石を林立した特徴的な眺め、季節ごとの花や緑の風光明媚な様子から特別名勝に指定されています。
- 京都 長岡天満宮のツツジ
- 菅原道真公が太宰府に左遷する際に立寄った縁から道真公御自作の木像を祀ったとされる長岡天満宮は、キリシマツツジが壮大に咲き誇る名所としても人々が集まる場所です。
高さが人の身長を優に超えるキリシマツツジは見頃を迎えると視界全てが真紅に覆われ、神社の東に広がる八条が池を囲みます。まるで異世界かのような散歩道です。
- 京都 桜の祇園白川
- 江戸時代後期から明治にかけての花街であった祇園は当時の面影を残す貴重な場所になっています。京都で桜を見るならここへ、というのも、桜が白川の流れにしなだれかかり、背景にはお茶屋の建物そして石畳と、その風情に京都らしさを感じるからでしょう。夜になり灯篭に明かりがつくと辺りは妖艶な雰囲気に包まれます。
- 京都 八坂神社 かるた始め式
- 八坂神社の祭神、素戔嗚尊(スサノオノミコト)は、和歌の祖神とされていて、これにちなみ奉納されるかるた始め式。神前へのかるた奉納の後、平安時代の衣装をまとい、かるた姫に扮した女性や童子姿の子どもたちがかるたを取り合う様子は、京都の年始を代表する伝統行事です。
- 京都 下鴨神社 蹴鞠初め
- 下鴨神社の正式名称は賀茂実御祖神社(かもみおやじんじゃ)と言い、その歴史は紀元前90年にまで遡り、京都で最も古い神社として広く知られています。蹴鞠は貴族たちのスポーツとして平安時代に普及し、現在では古典伝統芸能として尊ばれ、毎年1月4日に奉納されています。
- 京都 北野天満宮 天満書
- 優れた書家としても知られる菅原道真を御祭神とする北野天満宮では、書道の上達を願って神前で書初めをする「天満書」が毎年1月2日から4日まで行われます。3日間で約2000点もの作品が奉納され、家庭書初めも含めた4000点を超える作品は、1月下旬より廻廊及び絵馬所に展示されます。
- 京都 満足稲荷神社 門付
- 出世開運の神である稲荷神を信仰していた豊臣秀吉は出世を祈願し、かなったことからご利益に満足したことで「満足稲荷」と命名された神社。
門付は古くから親しまれた庶民の家々を回り披露する芸能で、新年を祝い元旦に奉納されています。
- 京都 高台寺の紅葉
- 1605年(慶長10年)、豊臣秀吉の正室北政所が秀吉の冥福を祈るため建立した寺院で、方丈には釈迦如来坐像とともに北政所の位牌が祀られています。建立から残る開山堂には、秀吉が使った御座船やねねの御所車の遺材が用いられた天井が現存しています。
- 京都 高台寺蒔絵
- 高台寺の霊屋は秀吉とねねを祀った建物で、ねねの像の下には遺骸が埋葬されています。桃山時代の華麗な蒔絵を施した階段や厨子(ずし)が今も残り、これらの蒔絵は高台寺蒔絵として世に知られ、同様の技法や類似した意匠の蒔絵が「高台寺蒔絵」と総称されるようになりました。